こんにちは、服を売らない店員さん(@sc_fas_cod)です。
春コーデ完全攻略計画第3弾の今回では、ニット・スウェット・シャツなど春の『インナー』の選び方をあなたに完全にマスターしてもらおうというテーマです。
- アウターとの組み合わせの相性
- 春のニットの選び方のポイント
- 春に使えるインナーの種類の紹介
などを中心に、この記事では春のコーディネートの作り方、について具体的に説明していきます。
また、この記事では春に使うインナーを全てリストアップしました。
それぞれの組み合わせ方についても解説しているので、ぜひご覧ください。
- ①春のインナー選びで一番大切な事
- ②春はレイヤードをフル活用しよう!
- ③春に使うインナー総まとめ
- 春のインナー① ニット
- 春のインナー② スウェット
- 春のインナー③ パーカー
- 春のインナー④ シャツ
- 春のインナー⑤ ロンT(長袖カットソー)
- 最後に:春のコーデをさらに極めたい方へ
【春のメンズファッション攻略計画】
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①春のインナー選びで一番大切な事
春のインナーを選ぶ際に一番大切なことは、ズバリ『季節感』です。
例えば同じニットでも、冬ならケーブルニットのように肉厚で防寒性に優れたニットを使いますよね。
しかし、防寒性に優れているという事は、つまり『冬っぽい雰囲気を持っている』ということの裏返しでもあります。
ですので、同じニットを選ぶにしても『春っぽさ』を出したいのであれば、薄手のニットを選ぶ必要があるわけです。
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by メンズおすすめ薄手ニット
他にも例えば、スウェットをインナーに使うにしても、厚手のスウェットではなく生地の薄いスウェットにする。
そういった部分に少し気を付ける必要があります。
あまりに季節感の違う組み合わせはNG
とはいえ、 春になって暖かくなって来れば純粋に薄手のニットを選ぶようになりますし、スウェットも厚手のものは暑いから避けますよね。
なのにどうして最初にそれを指摘したのかというと、これがアウターとの組み合わせを考えたときに結構ミスってしまいがちだからです。
例えば、ケーブルニットにウールのチェスターコートを合わせると、アウター・インナーともに冬っぽい印象だからおかしさは感じませんね。
しかし、ケーブルニットにシャツを羽織ってしまったりすると、インナーとアウターの季節感が違い過ぎて変な感じがしてしまいます。
ケーブルニット(冬っぽい)
×
ウールのチェスターコート(冬っぽい)⇒季節感が合ってる
ケーブルニット(冬っぽい)
×
シャツを羽織る(春夏っぽい)⇒季節感がズレてる
これはインナー・アウターに限らず、様々なアイテムで言える事なので気をつけておきましょう。
コーデュロイやスウェード、ウールなどの生地は冬っぽいので、春真っ盛りの時期に使うと季節感が変な感じに見えることが多いです。
②春はレイヤードをフル活用しよう!
春のインナーを考えるうえで、着こなしの幅をグッと広げてくれるのが『レイヤード』を利用した着こなし。
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by WEARNOTE
レイヤードとは『重ね着』の事で、
ニットなどの中に少し丈の長いカットソー(ロンT)やタンクトップを着て、裾から少し見せるような着こなしの事を言います。
レイヤードさせるのは裾だけでなく、首元で見せたり袖で見せたりと様々ですが、一般的に『レイヤード』というと裾のレイヤードを指します。
レイヤードにはマンネリ解消だけでなく実は色んなメリットがあって、
- スタイルをよく見せることが出来る
- 配色階層を整えて綺麗に見せることが出来る
などのメリットもあり、さらに使ってるだけでオシャレっぽくも見えるので非常にオススメ。
特に春だと、普通にインナーを選ぶだけではワンパターンになりがちですよね。
そこで、レイヤードの選択肢を入れるだけで着こなし・配色ともにかなり幅が広がります。
レイヤードのポイント
レイヤードのポイントについては書くとそれだけで一記事分は使ってしまうので、PDFと音声にしてまとめています。
こちらのLINE@に登録して頂き、
トーク画面で『レイヤード』と入力して頂くと
・全40ページのレイヤードマニュアル
・レイヤード解説音声前編
・レイヤード解説音声後編
のレイヤード解説3点セットを大ボリュームで送り付けますw
今後ブログでも記事として解説しますが、いつ更新できるか分からないので早く知りたい方はぜひご登録をどうぞ。
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③春に使うインナー総まとめ
ではここからお待ちかね、春に使う事の多いインナーを全て紹介していこうと思います。
この記事で紹介するインナーはコチラの5つ。
- ニット
- スウェット
- パーカー
- シャツ
- ロンT
基本的に春のコーディネートは、この5つのインナーと前回紹介した13のアウターを組み合わせて作ります。
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【全13種】春のメンズアウター・ジャケットの特徴&着こなし早見表
このパートでは、
- 各インナー選び方のポイント
- オススメの組み合わせ
という順番で詳しく解説していきます。
春のインナー① ニット
春に絶対に欠かせないのが『ニット』。
まだ肌寒い時期~少し暖かくなってきた時期まで、幅広く活用できるので絶対に持っておきたいアイテムです。
ニットの選び方のポイント
もちろん薄手のニットを選ぶことは前提として、注意しておきたいポイントは以下の2つ。
- 首元はクルーネックが安全
- サイズは意外とゆったり目がオススメ
①首元はクルーネックが安全
すごくよくある質問に、
「Vネックとクルーネックどっちがオススメですか?」
という質問があります。
※クルーネックとは丸くて詰まった首元の事
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あなたがもしどちらかで迷っているのなら、僕は迷わずクルーネックの方を強くオススメします。
まず第一に、ここしばらくのトレンドとしてずっとクルーネックが人気だということ。これが最大の理由です。
そしてもう一つ、首元がざっくり空いたVネックはチャラく見えてしまいやすいというデメリットがあるからです。
ただしもちろんVネックでもうまく着こなすことは可能なので、周りと差別化したい方ならあえてVネックを選ぶのもアリですね。
②サイズはゆったり目がオススメ
ここ最近のビッグシルエットブームという事もあり、サイズ感はゆったり目の方がお勧めです。
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トップスをビッグシルエットにすることによって、あとはそこにスキニーなどの細身のパンツを合わせるだけで超簡単に綺麗なVラインシルエットが完成。
アウターもゆったりしたモノを選んで、パンツはスキニーでVラインシルエットを意識。このパターンが鉄板です。
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【オシャレな人では超常識】初心者がまずおさえたい”基本の3シルエット”とは?
ただしテーラードジャケットなど、ジャストサイズで着てナンボなアウターと組み合わせる場合は、ニットもジャストサイズを選ぶ必要があることに注意。
ニットを使った春の着こなし
春でもまだ少し肌寒い季節はこんな感じ。インナーに白シャツを噛ませているので暖かいです。
サイズもこんな風にゆったり目にしていても、パンツのシルエットが綺麗なスキニーなら全く問題なし。
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上田 洸士/HARE天王寺ミオ(HARE天王寺ミオ)|HAREのハンチング/ベレー帽を使ったコーディネート – WEAR
もう少し暖かくなってくるとこれくらい薄手のニットが活躍しますね。先程出てきたレイヤードを上手く活用しています。
トップス・パンツ共に明るい色なので、黒のバッグ・黒のスニーカーを活用して縦の統一感を取っています。
全体が明るいとボヤっとするので、こんな風に黒をポンポンポンと配色して全体の明暗バランスを取るやり方は超頻出項目。
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こんな風にニットを一枚で使ったどシンプルなコーデは、女の子ウケする好印象な服装です。
ただしこういったシンプルなコーデをする時には、綺麗なパンツのシルエットが必要不可欠。
また、袖まくりした時の手首がフリーだと垢抜けない印象になるので、アクセサリをさりげなく使っておくのがポイント。
あくまでもさりげなく、なのでシンプルな時計をしておくのが一番安全ですね。
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春のインナー② スウェット
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by 【ポンパレモール】
薄手のスウェット生地のインナーも、春にはもってこいのアイテムです。
スウェットはニット・セーターに比べて動きやすくて快適なのが特徴。もちろんニットと大体同じように使えるので、ついつい多用してしまうアイテムです。
スウェットの選び方のポイント
基本的にはニットの選び方とほぼ同じです。
ただしカッチリとしたジャケットスタイルなどに合わせる場合は、ニットと違いラフでカジュアルな印象が少し強めなので注意しましょう。
個人的にはジャケットに合わせるならスウェットよりも網目の細かいニットの方がオススメ。それでも結構万能に活躍してくれます。
スウェットの着こなし
これくらいオーバーサイズで合わせても、意外と着こなせたりします。
この場合パンツのシルエットもゆるっとしてるのでさらにゆったり感が出ますが、もう少し細身のパンツで合わせるとてっとり早く綺麗に仕上がりますね。
少し甘めな印象を出したい学生向けのコーデ。
こんな風に落ち着いた雰囲気で合わせれば、スウェットも大人っぽく仕上がります。ここでもレイヤードが使われていますね。
この上下ともに程よくゆるい感じが、わざとらしさを与えないのでナチュラルな好印象コーデになります。
パンツのシルエットも緩いんだけど、裾の部分だけはしっかりと詰まったテーパードシルエットになっているのがミソ。
ジャケット合わせにする場合は、スウェットもこんな風にジャストなモノものを選ぶのが重要。
あまりオーバーシルエット過ぎると、袖や肩がモタモタっとしてしまいます。
足元にはスニーカーを使う事で、ジャケット×アンクルパンツのキッチリ感を打ち消しています。
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春のインナー③ パーカー
学生~社会人まで幅広く人気なのがパーカー。
フードがあり、スウェット生地でできているものが多いのが特徴。ジップ付きのものも多い。
パーカーの選び方のポイント
パーカーの選び方のポイントは以下の3つ。
- フードに厚みのあるものを選ぶ
- すべて無地を選ぶ
- ジップ付きのものには注意する
①フードに厚みのあるものを選ぶ
パーカー最大の強みは顔周りにあるフードの効果で、相対的に顔を小さく見せてくれます。
ですので、ペタッと寝てしまうようなフードのパーカーはオススメできません。厚みのあるものを選びましょう。
また、ふにゃっとしたフードは安っぽさを際立たせてしまい、より子どもっぽく見えてしまいやすくなります。
②全てが無地のものを選ぶ
まず洋服全般として、初心者の方は無地を選ぶべきだという事はこちらの記事などを中心に口酸っぱく説明してきました。
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当然パーカーの場合も、初心者は無地単色を選ぶのが安全なのですが、パーカーの場合は紐に注意してほしいんです。
例えばグレーがベースにヒモだけ白い、というようなパーカー。
こういったパーカーで安いものを買ってしまうと、めちゃくちゃ安っぽさがバレやすいので注意。
絶対ではないのですが、できれば初心者は『紐の色まで含めてすべて同じ色で、無地』のものを選ぶことをお勧めします。
③ジップパーカーには注意
ジップパーカーの場合も安っぽさが出てしまう事が多いです。
ジップや紐、ボタンなどの装飾部分はそういった『安っぽさ』が出てしまいやすい部分。
ですので、初心者にはジップパーカーではなくプルオーバーのパーカーを選ぶことをお勧めします。
パーカーの着こなし
超王道なパーカーの着こなし。
Gジャンとは合わせやすいのですが、Gジャン×パーカーの組み合わせはかなりカジュアルに寄るので綺麗めなアイテムを使ってバランスを取りましょう。
パーカーはかなりカジュアルな印象を与えるので、逆に言うとこんな感じのジャケットを着崩すのに最適なアイテムです。
上半身が明るくまとまっているので、下半身は暗い色味で落ち着かせています。
最後はパーカーを主役に持ってきたスタイル。
ここまではパーカーを綺麗めなアイテムと合わせてバランスを取ったコーデでしたが、この場合はカジュアルで固めてストリートっぽく落とし込んでいます。
キャップを使って、とことんストリートに寄せるのがポイントですね。
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春のインナー④ シャツ
綺麗目カジュアルのインナーの定番が、シャツですね。
肌寒い季節はレイヤードの中に使えたり、暖かくなってきたら一枚で着れたりと使い方も幅広い便利アイテム。
春のマストアイテムの1つにも選んでいます。
シャツの選び方のポイント
シャツはどんな素材・織り方の生地を使うかによって、印象が変わります。
ここでは、
- ブロード
- オックスフォード
- シャンブレー
- リネン
- デニム
- ネル
の6つに分けて、選び方のポイントや注意点を解説していこうと思います。
①ブロードシャツ
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by 無印良品ネットストア
フォーマルなビジネスシーンでも良く使われるのが、ブロードシャツです。ツヤっとした光沢があるのが特徴。
春夏秋冬使えて、さらにビジネスシーンにも使えますが、ただしかなりキッチリとした印象を与えるのでカジュアルシーンではバランスに注意が必要です。
②オックスフォードシャツ
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by VOKKA [ヴォッカ]
通気性がよく、さらにシワになりにくいのがオックスフォードシャツ。
それでいて春夏秋冬使える上に、ビジネス・カジュアルどちらのシーンでも使える万能型。私服でシャツを選ぶならこれがオススメ。
ただし正装に使うのには意見が分かれるところなので注意。
③シャンブレーシャツ
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by 【楽天市場】
カジュアルで爽やかな印象になるのがシャンブレーシャツ。ブルー系の色味が定番です。
シャツは使いたいけど、堅いのはちょっと、、、という方にオススメ。
④リネンシャツ
リネンは織り方ではなく素材の名称で、麻の素材で織られたシャツを『リネンシャツ』と呼びます。
春夏向けのシャツなので、春に着るシャツとしては最適。涼し気な印象を与えることが出来ます。
⑤デニムシャツ
デニムの生地を使ったシャツをデニムシャツと言います。ここで紹介する6つのシャツの中では最もカジュアルなシャツ。
ジャケットなどかっちりしたアウターの中に使うと、上手くカジュアルバランスが取れるのでオススメです。
⑥ネルシャツ
保温性が高く、起毛感のあるネルシャツは秋冬用のシャツ。
秋冬用として使われるのが一般的ですが、一枚で着たりする分には春にも使えます。
前を閉じると暖かく、前を開けると涼しくなるので体温調節の難しい時期にもオススメ。
シャツの着こなし
まずはシンプルに一枚で着こなしたスタイル。デニムシャツですね。
ここでもニット一枚のコーデと同様、やはりちょっとした小物をチラッと見せるのが垢抜けた印象を作ってくれます。
続いては羽織りスタイル。
袖まくり×手首のアクセを見せるというのは春夏の頻出項目ですね。
佐藤篤(alfredo BANNISTER 本社スタッフ)|URBAN RESEARCHのシャツ/ブラウスを使ったコーディネート – WEAR
こちらは開襟シャツを使ったコーディネート。インナーにタートルネックを使う事で工夫しています。
白の使い方をぜひ参考にしてほしいコーデ。
春のインナー⑤ ロンT(長袖カットソー)
『ロンT』というと最近では『ロング丈のTシャツ』を指すことが多いのですが、ここでは袖の長いTシャツの事を言います。
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ロンTの選び方のポイント
ロンTも基本的にはニットやスウェットの選び方と近いのですが、もちろんスウェットよりも生地が薄いのでより春夏向けになります。
ニットやスウェットと同じく首元はクルーネックで。
ジャストサイズのアウターと合わせる場合はジャストサイズを選び、ゆるいシルエットのアウターと合わせる場合は思い切ってオーバーサイズにしてもOKです。
ロンTの着こなし
EDIFICE/LA BOUCLEスタッフ(EDIFICE新宿店)|DESCENTEのテーラードジャケットを使ったコーディネート – WEAR
ロンTにセットアップのコーデ。
こんな風にジャケットとTシャツで合わせる場合、どうしても首元が寂しくなりがちなので、ネックレスを使うというのもアリ。
ロンTにロングカーディガンを合わせて、トップスはゆるっと。そしてパンツを細目に選んで今っぽいコーディネートに。
学生にオススメのコーディネート。
EDIFICE/LA BOUCLEスタッフ(EDIFICE新宿店)|DESCENTEのステンカラーコートを使ったコーディネート – WEAR
ロングアウターとロンTを合わせたコーデ。丈感がいい感じですね。
パンツはスラックスをチョイスすることで大人っぽさを残しつつ、あえて靴にスニーカーを持ってくることでスポーティーな感じも見せています。
最後に:春のコーデをさらに極めたい方へ
この記事では春のトップスとコーディネートの解説について、書かせて頂きました。
アウター特集や春っぽさを出す方法など、春のメンズファッション攻略計画では各ジャンルで細かく分けて解説しているのでぜひ合わせてお読みください。
【春のメンズファッション攻略計画】
▼春の定番トップスの選び方完全版←今ココ
また、こちらでは基本的なファッションテクニックには触れていませんので、基本的なテクニックに関してはこちらの8STEPにまとめてあります。
本文で登場したテクニックもここから抜粋しているので、合わせて読んでもらえるとより理解が深まります。
初心者が最速でオシャレを学ぶ8ステップ
■STEP.01
▼オシャレになるにはどうすべきかを理解する
■STEP.02
▼まずはオシャレの土台を作ろう
■STEP.03
▼まず学ぶべき最重要理論一覧
■STEP.04 配色編
▼オシャレな色使いの全方法
■STEP.05 シルエット編
▼オシャレな組み合わせパターンを学ぶ
■STEP.06
▼脱・量産型のためのテクニック総集編
■STEP.07
▼困ったときの各種定番アイテム&ブランド
■STEP.08
▼オシャレを楽しむために